無題
そいつは昔から僕の後ろにいた。
何もせず何も言わず、ただずっと離れた所に。
気にしなかった。
忘れかけていた・・・。
振り向くとそいつは僕の後ろにいた。
迂闊だった。
近づいてきたのに気付かなかった。
「マズイ」と思った瞬間、そいつの鎌が
僕の首筋をとらえていることに気付く。
一瞬で体が凍り付く。
汗がしたたりおちる。
その汗に溺れてしまいそうだ。
呼吸がおかしい。
とにかく逃げねば。
そう思った時にはもう足は動き出していた。
その動きに自分でも驚いた。
僕の後ろでいつも死神が笑っている。
立ち止まれない。
「ハァハァ・・・明日はどっちだ」
何もせず何も言わず、ただずっと離れた所に。
気にしなかった。
忘れかけていた・・・。
振り向くとそいつは僕の後ろにいた。
迂闊だった。
近づいてきたのに気付かなかった。
「マズイ」と思った瞬間、そいつの鎌が
僕の首筋をとらえていることに気付く。
一瞬で体が凍り付く。
汗がしたたりおちる。
その汗に溺れてしまいそうだ。
呼吸がおかしい。
とにかく逃げねば。
そう思った時にはもう足は動き出していた。
その動きに自分でも驚いた。
僕の後ろでいつも死神が笑っている。
立ち止まれない。
「ハァハァ・・・明日はどっちだ」